京都五条の隠れ名所「半兵衛麩」本店へ。京町家と洋館を巡る“食の小旅行”

京都の老舗といえば数多くありますが、「お麩」を主役にしたお料理を楽しめるお店はそう多くありません。京都駅でお土産によく購入していた「半兵衛麩」。もちもちとした食感がたまらなく好きな生麩のお店です。

今年はふるさと納税で半兵衛麩さんの麩セットを頼んだことがきっかけで、本店では麩料理をいただけることを知りました。さっそく京都・五条大橋の近くにある本店へ予約を取り、家族3人で伺ってきました。

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半兵衛麩の歴史

半兵衛麩本店入口

初代・玉置半兵衛が宮中で学んだ製法をもとに、京都で麩屋を創業したのが「半兵衛麩」の始まりです。以来、代々受け継がれてきた職人の手仕事により、今も変わらぬ伝統の味が守られています。

創業当時、お麩は宮中や寺院でしか口にできない高級食材でした。そのため、庶民にとっては憧れの存在。半兵衛麩は、そんな特別な食材を京都の食文化として広めてきた老舗です。

五条にある半兵衛麩本店

京都・五条に佇む「半兵衛麩 本店」は、1689年(元禄2年)創業という歴史を持ち、老舗ならではの風格と、京都らしい静けさに包まれた特別な空間です。天皇にも献上されていたという、由緒ある歴史を持つお店です。

1階は半兵衛麩の直営ショップ、3階はCafe ふふふあんで麩やゆばを使った料理やデザートを予約なしでいただけます。また店舗奥の離れにある「茶房 半兵衛」では麩とゆばを使ったコース料理「むし養い」を提供しています。こちらは予約が必要です。

半兵衛麩店舗

町家を改装した店舗は、白壁が美しく暖簾をくくると半兵衛麩の商品が購入できます。

半兵衛麩店内

茶房 半兵衛

茶房の入口

茶房 半兵衛へは、脇道の茶房半兵衛入口でも店舗入り口でもどちらでも案内してくださいます。

半兵衛麩西洋館

京の町並みをイメージして設計された中庭を囲むように、いくつもの建物がゆるやかにつながる半兵衛麩本店。
明治期の京町家と、昭和初期の洋館が並ぶ外観は、時代を越えた美しいコントラストを描いています。

丁寧なおもてなしを感じる待合は風情を感じる京町家

半兵衛麩待合室

最初に案内されたのは、古い町家を改装したお部屋にある席。立派な応接セットのあるこのお部屋で用意ができるまで待ちました。

半兵衛麩展示物

待合には、半兵衛麩の歴史や昔の麩作り用具の展示があり楽しめます。さらに、五条大橋の近くという立地にちなんで、弁慶と牛若丸の掛け軸も飾られており、京都らしい趣を感じられる空間になっていました。

半兵衛麩のむかしながらのおくどさん

待合や茶房から奥に進む際には、古い町家の趣を残したおくどさんのある部屋を横切り案内されます。昔ながらのかまどが置かれた空間を眺めながら進むと、京都らしい風情や歴史を身近に感じられます。

実はここは創業者半兵衛さんがお住まいになられた場所でもあります。京都の歴史的な日常を垣間見ることができます。

お弁当資料館

中には古いお弁当箱を一同に集めた資料館があります。綺麗な塗りのお重は珍しいものばかり。

麩とゆばを使った「むし養い」を提供

半兵衛麩カウンター席

カウンター席

実は2回続けて伺いました。カウンターに通されたのはお友達と2人で訪れた時です。中庭を眺めながらいただきました。

半兵衛麩個室

家族3人で伺ったときは、この個室に案内していただきました。和洋折衷のインテリアが素敵です。

「むし養い」とは、京言葉で“お腹の虫をなだめる軽い食事”という意味。ここ半兵衛麩では、その言葉に込められた想いを大切に、麩やゆばを使った上品な料理を「むし養い」として提供しています。

メニューはひとつだけ

【むし養い】4,400円(税込)

一品一品に職人の丁寧な仕事が感じられ、見た目にも美しく、まさに“お腹も心も満たされる”特別なひとときが味わえます。

半兵衛麩むし養い

まずはお重の中に麩がたくさん!麩の田楽から麩饅頭まで…。さらに小鉢が2品も…。

半兵衛麩温かい麩

お椀の蓋を開けると、アツアツ柚子の香りがする大きな麩が2つ入っていました。もちもちでお出汁が効いていておいしい一品です。

半兵衛麩の麩饅頭

箸休めに大好きな麩饅頭が…。いつもは京都駅で買って帰ることが多いのですが、コースの中に入っていてうれしかったですね。

半兵衛麩揚げ出し豆腐

揚げ出し豆腐のような一品。

くみあげ湯葉
くみあげ湯葉

豆乳が固まる直前の、いちばんおいしい瞬間を汲み上げた、とろとろでなめらかな「生ゆば」。大豆本来の豊かな旨みとやさしい甘み、口あたりの良さが魅力の人気商品でスプーンでいただきます。半兵衛麩の近くにある湯葉製造所で作られたものが、そのまま運ばれてくるため、鮮度の良さも格別。

半兵衛麩揚げ物
揚げ物

湯葉を使った揚げ物。秋らしい季節を感じられる一品です。

半兵衛麩白みそ椀

京都の甘い白みそでいただく椀物。中にはよもぎ麩が入っていました。

半兵衛麩デザート

最後はデザートで締めくくり。趣のある和洋折衷のカップに入っていたのは、涼やかなゼリーでした。食べ終えるころにはすっかり満腹に。

「むし養い」とはいえ、小腹を満たすどころか、立派なランチコース。京都の食文化を五感で堪能できる内容で、訪れた価値を感じられるおすすめのコース料理です。

麩の栄養は?

麩

「お麩って、本当に栄養があるの?」──そんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。実はお麩は、とても優秀な食材なんです。小麦粉からグルテンだけを取り出して作られるため、脂質が少なく低カロリー。それでいて、植物性たんぱく質や鉄、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。

ダイエット中の人や、ヘルシー志向の方にもぴったり。煮物や味噌汁はもちろん、洋風スープやスイーツにまで応用できる万能さも魅力のひとつです。味をしっかり吸ってくれるので、どんな料理とも相性抜群。見た目は控えめでも、実は“栄養とおいしさの両方を支える名脇役”といえる存在です。

まさに、静かにテーブルを支えるエース級の食材ですね。

「Cafe ふふふあん」は店舗3階に

店舗の3階には、手軽に麩料理を楽しめるCafe ふふふあんがあります。予約不要で気軽に利用でき、麩を使ったランチをはじめ、おしるこやマフィンなどのスイーツ、田楽まで幅広いメニューが揃っています。

どれも少しめずらしく興味をそそられるメニューばかりで、次回はぜひこちらにも立ち寄ってみたいと思いました。カフェへは、店舗内左手にあるエレベーターで3階へ上がります。

「茶房 半兵衛」は完全予約制

「茶房 半兵衛」では、予約は必須の完全予約制。お電話またはネットで予約します。時間帯は11時~14時30分の間で予約ができます。

半兵衛麩地図

地下鉄なら京都駅から一駅の「五条駅」で降りて3番出口から徒歩10分ほど。京阪本線なら「清水五条駅」2番出口すぐです。

はまる55

帰りは市営地下鉄「五条駅」まで歩いて、京都駅まで行って新幹線で帰りました。五条駅と京都駅は一駅だからアクセスがいいですよ。

スクロールできます
店名茶房 半兵衛(はんべいふ)
住所京都市東山区問屋町通五条下ル上人町433番地
電話0120-49-0008または075-525-0008
最寄り駅京阪「清水五条駅」徒歩1分
営業時間11時~16時
定休日水曜日
駐車場なし コインパーキング利用
支払い方法現金、カード、電子マネー、コード決済


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この記事を書いた人

🌿横浜在住|関西出身
🚃 横浜を拠点に、ちょっと足をのばして旅へ。
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