没後100年、天才建築家ガウディの世界を“体感”する展覧会✨
スペイン・バルセロナの象徴 サグラダ・ファミリア を手がけた建築家アントニ・ガウディ 没後100年を記念して開催されている「ガウディ展」。
本展は、アートテクノロジーの最前線で注目を集めるNAKED が監修する公式展覧会として、東京・天王洲の寺田倉庫からスタートしました。
世界初公開となる秘蔵コレクションをはじめ、映像やインタラクティブな仕掛けが随所に散りばめられ、建築に詳しくなくても「難しそう」と感じていた人ほど引き込まれる――そんな体験型の展覧会です。
さらに会場周辺では、ガウディの世界観を表現したWHAT CAFE のコラボカフェも同時開催。展示とあわせて楽しめる“食の体験”も、あわせてご紹介します!
ガウディとは?サグラダ・ファミリアを生んだ天才建築家
自然から生まれたガウディ建築の発想
アントニ・ガウディ の建築を語るうえで欠かせないのが、「自然は最高の教師である」という思想です。
ガウディは直線や人工的な形に頼らず、植物の茎や葉、骨格、波、洞窟、山の稜線など、自然界に存在する形を徹底的に観察し、建築のヒントを得ていました。
そのため彼の建築には直線がほとんど使われていません。柱は木が枝分かれするように広がり、壁や天井は波打つ曲線を描き、全体が「生きもの」のような有機的な印象を与えます。

中でも特徴的なのが、放物線(パラボラ)の多用です。ガウディは鎖を逆さに吊るした「逆さ模型」を用い、
重力に従って自然に描かれる曲線――カテナリーアーチ(懸垂線)を導き出していました。
このカテナリーアーチは、力が一点に集中せず、全体に分散されるため、最小限の材料で高い強度を保てる、非常に合理的な形です。
こうして生まれた曲線は単なる装飾ではなく、建物を支えるための機能的な構造そのもの。自然の理にかなった設計が、結果として唯一無二の美しさへとつながっているのです。
コンピューターのない時代に導き出した「合理的な美」
アントニ・ガウディ のすごさは、独創的な造形美だけでなく、その裏にある圧倒的な合理性にあります。
19世紀末から20世紀初頭、コンピューターや構造解析ソフトが存在しない時代に、ガウディは実験と観察を通して、建物が最も安定する形を導き出していました。
代表的なのが「逆さ模型」という手法です。鎖や糸を逆さに吊るすことで、重力に従った自然な曲線=最小の力で安定する形を作り出し、それを上下逆にして建築構造に応用しました。
こうして生まれた曲線や柱は、美しさと同時に、材料を無駄にしない合理的な構造を実現しています。
さらに光や風の通り道まで計算され、装飾と機能は切り離されることなく、ひとつの空間として完成しました。
現代ではコンピューターが導き出す構造を、ガウディは100年以上前に自然の法則から見抜いていた。彼が「時代を先取りしすぎた天才」と呼ばれる理由が、ここにあります。
ガウディの生涯|孤高の天才が遺したもの

アントニ・ガウディ は、1852年、スペイン・カタルーニャ地方に生まれました。幼少期から自然に親しみ、その造形美を深く観察する時間を過ごしたことが、後の独創的な建築思想につながっていきます。
建築家として名声を高めていく一方で、晩年のガウディは次第に世俗的な成功から距離を置き、生涯をかけてひとつの建築に向き合うようになります。それが、彼の代表作であり未完の大聖堂サグラダ・ファミリア です。
1914年以降、ガウディはほぼすべての仕事を断ち、サグラダ・ファミリアの建設に人生を捧げました。住まいも質素になり、外見も次第に簡素なものへと変わっていったと言われています。
1926年、そんな彼に突然の最期が訪れます。バルセロナ市内で路面電車にひかれる事故に遭い、身なりの質素さから身元の判別が遅れ、十分な治療を受けられないまま亡くなりました。享年73歳。完成を見届けることなく、この世を去ったのです。

しかし、ガウディの死によって建築が止まることはありませんでした。彼が遺した模型、図面、思想をもとに、弟子や後世の建築家たちがその意思を受け継ぎ、内戦で貴重な模型を破壊されたという苦難を乗り越えサグラダ・ファミリアは今もなお建設が続けられています。
そして近年、完成への大きな節目として注目されているのが「マリアの塔(聖母マリアの塔)」。この塔は、2026年の完成が予定されており、それは偶然にもガウディ没後100年という節目の年にあたります。
ガウディ展の内容と特徴|没後100年、体験型で知る天才建築家
東京・天王洲の寺田倉庫で開催されている「ガウディ展」は、没後100年という節目に合わせた公式展覧会です。世界初公開の資料や体験型展示を通して、ガウディの発想・構造・思想を、建築に詳しくない人でも分かりやすく伝えています。
世界初公開|ガウディ財団公式ライセンスで実現した貴重資料の数々

本展の大きな見どころのひとつが、ガウディ財団 からの正式オファーを受け、世界で初めて同財団と公式ライセンス契約を締結した展覧会である点です。

これにより、ガウディの直筆による手記や書簡、実際に制作の現場で使用していた道具をはじめ、
これまで一般公開されることのなかった未公開資料、模型、スケッチなど、学術的にも極めて貴重なコレクションが網羅的に展示されています。
パネル展示×空間演出で立体的に知るガウディ建築

本展では、年表や図面といったパネル展示に加え、映像や空間演出を組み合わせることで、
ガウディの思想や建築の成り立ちを立体的に理解できる構成になっています。

文字情報だけを追うのではなく、光や映像が重なることで、建築が生まれるプロセスや発想の流れが自然と頭に入ってくるのが印象的。「読む展示」と「感じる展示」がバランスよく融合しているため、建築に詳しくない人でも無理なく楽しめます。
鎖を逆さに吊るした「逆さ模型」を体感する展示

ガウディ建築を語るうえで欠かせない「逆さ模型」の考え方も、展示の中で分かりやすく紹介されています。
鎖を逆さに吊るすことで、重力に従った最も安定する曲線が生まれる仕組みを、視覚的に体感できる展示はとても印象的。理論ではなく「見て理解できる」構成なので、ガウディがいかに合理的な思考で建築を生み出していたかが、感覚的に伝わってきます。
大型スクリーン映像で学ぶ、ガウディ建築の世界

会場では、NAKED 監修による大型スクリーンを使った映像展示によって、ガウディの建築思想や造形の特徴を視覚的に学べる演出が用意されています。
はまる55椅子はありません。立ち見ですが、歩くと綺麗なモザイク模様が出来る仕掛けが…子供たちは大喜びでした。
写真や図面だけでは伝わりにくい、曲線の連なりや空間の広がり、光の入り方などが、映像によってダイナミックに映し出されるため、建築全体のスケール感やリズムを直感的に理解できるのが印象的。
文字を読む展示が苦手な人でも、映像を追うだけでガウディの世界観に入り込める構成は、この展覧会ならではの魅力と言えるでしょう。
グエル公園をインタラクティブで遊ぶ仕掛け


グエル公園 は、バルセロナの街に点在するアントニ・ガウディ の代表作のひとつで、世界遺産にも登録されている屋外建築作品です。
公園全体がまるでひとつのアート作品のようで、自然の地形を生かした建築と色彩豊かな装飾が、訪れる人を一瞬でガウディの世界へと引き込みます。
特に印象的なのが、波打つような形をした長いベンチ。色とりどりのタイルで彩られたその姿は、
見る角度によって表情を変え、思わず見入ってしまう美しさです。園内にはベンチやテーブルなどの憩いの場随所に設けられ、景色を眺めながら、ガウディの芸術に身を委ねる時間を過ごせます。


また、グエル公園の象徴として知られるのが、カラフルな大トカゲ(イモリ)の像。これは、割れたタイルを再構成して生まれる「トレンカディス」と呼ばれるモザイク技法によるもので、ガウディらしい自由な発想と色彩感覚が凝縮されています。
展示では、このトレンカディスをモチーフに、モザイクを自由にデザインできる体験コーナーも用意されており、ガウディの創造性を「見る」だけでなく、実際に「感じる」ことができるのも魅力です。
ガウディ展ミュージアムショップ


ミュージアムショップでは、404illustrationとガウディ展がコラボしたオリジナルグッズが販売されていました。この展覧会でしか手に入らないレアなグッズ!



私はアクリルキーホルダーを2つ購入しました!
コラボカフェWHAT CAFEでランチ


ガウディ展を鑑賞したあと、ぜひ立ち寄りたいのが会場・寺田倉庫G1ビルのすぐそばにあるWHAT CAFE です。



WHAT CAFEは川沿いのカフェです
アートギャラリーを併設した開放感のあるカフェで、展示の世界観をそのまま引き継ぐようなガウディ展限定のコラボレーションメニューが提供されています。


ガウディ展とのコラボメニューは4種類。食事メニューはカタルーニャ風 陽だまりのスープ 価格:1,200円。サフランのやさしい香りが広がるスペイン風スープ。ゴロゴロ入った野菜は色彩が豊かな姿は、まるでガウディ建築に見られるトレンカディス(モザイクタイル)を思わせる美しさ。スープにパンを浸していただきました。





お天気の良い日ならテラス席もおすすめです。川沿いで気持ちがいいですよ。


詳細
ガウディ展
| イベント名 | ガウディ没後100年公式事業 NAKED meets ガウディ展 |
| 場所 | 東京都品川区東品川2-6-4 寺田倉庫 G1ビル |
| 最寄り駅 | りんかい線 天王洲アイル駅 B出口より徒歩4分/東京モノレール羽田空港線 天王洲アイル駅 中央口より徒歩5分/JR品川駅 港南口より徒歩20分 |
| 開催期間 | 2026/1/10~3/15 |
| 開催時間 | 平日10:00~18:00(17:00最終入場)/土日・祝日10:00~20:00(19:00最終入場) |
| 入場料 | 大人【平日】2,700円【土日祝】2,900円/小中高【平日】1,900円【土日祝】2,100円 |
| 駐車場 | なし 近隣コインパーキングを利用 |
| コインロッカー | なし |
| ベビーカー | 会場内不可 |
WHAT CAFE
| 店名 | WHAT CAFE |
| コラボ開催期間 | 2026/1/10~3/15 |
| 住所 | 東京都品川区東品川2-1-11 |
| 営業時間 | 11:00 – 18:00 (LO – Food 17:00 / Drink 17:30) |
| 定休日 | 不定休 |



東京の次は大阪で開催されます。
【大阪開催期間】2026年4月17日(金)〜6月15日(月)









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