大分県西部にある城下町、日田。
白壁の町並みが美しい豆田町や、自然豊かなダム、温泉など見どころが点在する小さな町です。
今回は「進撃の巨人」の聖地巡礼で訪れた日田ですが、実際に歩いてみると町歩きもとても楽しい場所でした。
この記事では、進撃の巨人スポットに加えて、豆田町の町並みやグルメなど、日田観光として楽しめるポイントをご紹介します。
日田ってどんな町?

日田市は、大分県西部に位置する自然豊かな町。周囲を山に囲まれ、筑後川の上流にあたる三隈川が流れる“水の郷”としても知られています。
江戸時代には幕府の直轄地「天領」として栄え、商人の町として発展しました。その名残が今も残るのが、白壁の町並みが美しい豆田町。古い商家や蔵造りの建物が並び、城下町の風情を感じながら散策を楽しめます。
また、近年は漫画『進撃の巨人』の作者、諫山創先生の出身地としても知られ、世界中のファンが訪れる“聖地”としても注目されています。
歴史ある町並み、豊かな自然、そしてグルメ。小さな町ながら見どころが多く、ゆっくり歩きながら旅を楽しめるのが日田の魅力です。
水郷日田とは|川とともに暮らす町

日田市は、豊かな水に恵まれたことから「水郷日田(すいきょうひた)」と呼ばれています。町の中心を流れる三隈川は、筑後川の上流にあたり、山々から流れ込む清らかな水が町の風景や暮らしを支えてきました。
川沿いに広がる美しい景観はもちろん、良質な水を生かした産業や食文化など、水は日田の町のさまざまなところに息づいています。ここでは、水郷日田と呼ばれる理由をいくつかの視点からご紹介します。
美しい水の風景が広がる町

日田の町を歩いていると、川の存在をとても身近に感じます。町の中心を流れる三隈川は、ゆったりとした流れが美しく、川沿いには温泉旅館や散策路も整備されています。
周囲を山に囲まれた地形のため、清らかな水が集まりやすく、日田は古くから「水の郷」と呼ばれてきました。川のある風景はどこか穏やかで、町歩きをしているだけでも心が落ち着くような景色が広がっています。
良質な水を生かした産業

日田の豊かな水は、町の産業にも深く関わっています。良質な水を生かした企業が多く、サッポロビールの工場や、ミネラルウォーターで知られる日田天領水の採水地などもあります。
また、水質の良さが求められる精密機器メーカーの工場も立地しており、水資源が地域産業を支えていることがわかります。自然の恵みである水が、町の経済や暮らしにも大きく関わっているのが日田の特徴です。
どこで飲んでも水やお茶がおいしい
日田を訪れて印象的だったのが、水のおいしさです。飲食店で出されるお水やお茶がとてもおいしく、思わず「水が違う」と感じるほどでした。
特別なミネラルウォーターというわけではなく、町の自然が育んだ水そのものが美味しいのだと感じます。日田の食事がより美味しく感じられるのも、この良質な水のおかげかもしれません。
豆田町の町並み散策
豆田町は、江戸時代の面影を今に残す町並みが魅力の日田を代表する観光エリアです。白壁の土蔵や格子戸の町家が並び、城下町の風情を感じながら散策を楽しむことができます。
江戸時代、日田は幕府の直轄地「天領」として栄え、商人の町として発展しました。その歴史を感じられる建物が今も多く残り、現在は資料館やお店として活用されています。
江戸時代の面影が残る町並み


豆田町の通りには、白壁の土蔵や古い商家が並び、江戸時代の町並みを今に伝えています。格子戸やなまこ壁などの伝統的な建物を見ることができ、ゆっくり歩くだけでも歴史ある町の雰囲気を感じられます。
町並みはコンパクトにまとまっているため、のんびり散策しながら写真を撮ったり、気になるお店に立ち寄ったりするのも楽しい時間です。
鎌倉や京都のような華やかな観光地とは少し違い、店先の装飾も控えめで落ち着いた佇まいのお店が多いのも印象的でした。
通りを歩いていると、観光地というより昔の城下町の日常に少しおじゃましているような気持ちになります。
食べ歩きやお土産探しも楽しめる


豆田町には和菓子店やお土産店、カフェなども多く、町並み散策とあわせて食べ歩きを楽しむことができます昔ながらのお菓子や日田ならではのお土産など、散策の途中で立ち寄りたくなるお店が点在しています。
ひつまぶし千屋で日田ランチ


豆田町散策の途中で立ち寄ったのが、うなぎ料理で知られる「ひつまぶし千屋」。香ばしく焼き上げたうなぎを細かく刻み、ご飯と一緒にいただくひつまぶしが人気のお店です。
地元でも評判が高く、行列ができることでも知られる人気店。訪れる時間帯によっては待ち時間が出ることもありますが、それでも多くの人が足を運ぶ理由がわかる一軒です。
まずはそのまま、次に薬味を添えて、最後はだしをかけてお茶漬けのように。食べ方を変えながら楽しめるのもひつまぶしの魅力。外は香ばしく、中はふっくらとしたうなぎで、散策途中のランチにもぴったりでした。
赤司日田羊羹本舗


豆田町の町並みを歩いていると、歴史を感じる和菓子店も多く見かけます。その中でも知られているのが、老舗和菓子店の「赤司日田羊羹本舗」です。
日田名物の「日田羊羹」は、外側がシャリッとした独特の食感が特徴。時間が経つにつれて表面に砂糖の結晶ができることで、ほかの羊羹とは少し違った味わいを楽しめます。


店頭では種類ごとに少しずつ味見ができるので、好みの味を確かめ羊羹を選べるのもうれしいところ。散策の途中に立ち寄って、お土産を選ぶのにもぴったりです。
落ち着いた雰囲気の店構えで、豆田町の町並みにもよくなじんでいました。地元では贈り物としても親しまれており、上品でやさしい甘さが印象的な羊羹でした。
小鹿田焼(おんたやき)のお店2軒|豆田町で器探し


豆田町には大分の伝統工芸である小鹿田焼を扱うお店もあり、器好きには見逃せない場所です。そのひとつが「おんた焼きSAKO」です。
以前この町を訪れた際に小鹿田焼の湯飲みを購入し、独特の模様と手になじむ使い心地がとても気に入っていました。今回も同じ湯飲みを買いたいと思い、以前のお店を訪れたのですが、残念ながらすでに売り切れ。
少しがっかりしていると、店主さんが「こちらのお店にもありますよ」と、別のお店を紹介してくださいました。とても優しい店主さんで、その気遣いがうれしく心に残りました。


紹介していただいたのが「小鹿田焼 大原」。店内にはさまざまな小鹿田焼の器が並び、素朴で温かみのある模様の器をゆっくり選ぶことができます。今回も気に入った器を見つけることができ、旅の思い出とともに持ち帰ることができました。
日田・豆田町のひなまつり文化


豆田町は、日田の城下町として知られる歴史ある町ですが、実は九州のひなまつり文化の発祥の地のひとつともいわれています。江戸時代、日田は幕府の直轄地「天領」として栄え、裕福な商家が多く集まりました。娘の健やかな成長を願い雛人形を飾る風習が広まり、その文化が今も受け継がれています。
ひなまつりの時期になると、町のあちこちの店先や町家に雛人形が飾られ、歴史ある町並みが華やかな雰囲気に包まれます。散策しながらさまざまな雛人形を見ることができるのも、豆田町ならではの楽しみです。


また、雛人形を展示している施設やお店もあり、一年を通して雛人形に出会える場所があるのも特徴です。歴史ある町並みと雛飾りが調和する光景は、日田の旅の思い出のひとつになるでしょう。
実際に訪れてみると、歴史ある町並みの中で雛人形を見ることができ、城下町らしい華やかな文化が今も受け継がれていることを感じました。
日田グルメを楽しむ
いた屋本家|日田で味わううなぎ


日田はうなぎ料理のお店も多く、グルメとしても知られています。別の日には、創業160年以上続く老舗のうなぎ店「いた屋本家」にも立ち寄りました。
香ばしく焼き上げられたうなぎは、外はパリッと、中はふっくら。甘辛いタレとご飯の相性も良く、日田を訪れたら一度は味わってみたい一品です。
日田の町では、こうしたうなぎのお店が昔から親しまれており、観光客だけでなく地元の方にも人気があります。豆田町散策や観光とあわせて楽しみたい、日田らしいグルメのひとつです。
想夫恋|日田焼きそば


日田を訪れたらぜひ味わってみたいのが、名物の「日田焼きそば」。その代表的なお店として知られているのが、想夫恋です。
日田焼きそばの特徴は、麺を鉄板でしっかり焼き上げること。外側はカリッと香ばしく、中はもちっとした食感で、一般的な焼きそばとは少し違った味わいです。具材はもやしやネギ、豚肉などシンプルですが、香ばしい麺とよく合い、食べ応えもあります。
香ばしい香りが食欲をそそり、一口食べるとカリッとした麺の食感が印象的。日田を代表するご当地グルメとして、地元の人にも観光客にも人気の一品です。
日田を訪れた際には、うなぎ料理とあわせてぜひ味わってみたい名物グルメのひとつです。
原次郎左衛門の味噌醤油蔵|ラムネ


豆田町の散策中に立ち寄ったのが、老舗の味噌・醤油蔵である原次郎左衛門味噌醤油蔵です。歴史ある建物の中では、味噌や醤油のほか、地元ならではの商品も販売されていました。
日田は「水郷日田」と呼ばれるほど豊かな水に恵まれた町。清らかな水は味噌や醤油づくりにも欠かせない存在で、古くからこうした醸造文化が受け継がれてきました。
店内で見つけたのが、昔ながらの瓶ラムネ。ビー玉を押して開ける懐かしいタイプのラムネで、爽やかな炭酸とやさしい甘さが散策の途中のひと休みにぴったりでした。
このラムネは日田のふるさと納税の返礼品としても知られており、地元の人気商品でもあります。さらに『進撃の巨人』とコラボしたラムネも販売されていて、日田らしいお土産としても楽しめます。
水の町・日田ならではの醸造文化とともに、こうした素朴な味わいに出会えるのも旅の楽しみのひとつです。
進撃の巨人の聖地も訪問


大分県日田市は、漫画『進撃の巨人』の作者、諫山創先生の出身地として知られています。
町のあちこちにはキャラクターの銅像や展示施設が点在し、世界中のファンが訪れる“聖地”としても注目されています。今回の旅でも、ミュージアムや大山ダムなどのスポットを巡りました。
進撃の巨人の聖地巡礼については、別記事で詳しく紹介しています。
森のビール園|サッポロビール工場のレストラン


サッポロビール九州日田工場の敷地内にあるレストランが「森のビール園」です。広い自然に囲まれた場所にあり、ゆったりとした雰囲気の中で食事を楽しむことができます。
日田は「水郷日田」と呼ばれるほど水に恵まれた町で、この良質な水を使ってサッポロビールが造られています。そんな土地で味わうビールは、旅の楽しみのひとつです。


森のビール園は山の上にあるため、日田の町並みを一望できるのも魅力。開放感のある景色を眺めながら、ビールと食事をゆっくり楽しむことができます。


料理は、中央が盛り上がった兜の形の鉄板「ジンギスカン鍋」でお肉を焼くスタイル。北海道のサッポロビール園でもおなじみのジンギスカンスタイルで、ビールとの相性も抜群です。


今回は工場見学ではなく、森のビール園で食事と、敷地内にある進撃の巨人ミュージアムにも立ち寄りました。進撃の巨人ミュージアムについては、別記事で詳しく紹介しています。
日田温泉でゆっくり過ごす宿時間|はなの樹


今回宿泊した「はなの樹(き)」は、日田温泉街の中心部から三隈川を挟んだ静かな場所にあります。温泉街の賑わいから少し離れた立地で、落ち着いた雰囲気の中ゆっくり過ごせる宿でした。
温泉と食事を楽しみながら、日田での滞在をゆっくり満喫できました。
ロビーとウェルカムドリンク


広々としたロビーにはウェルカムドリンクが用意されており(14時~)、大分県産のかぼすを使ったデトックスウォーターや甘酒を楽しむことができました。さっぱりとした味わいで、とてもおいしく、到着してすぐにひと息つけるうれしいサービスでした。
はなの樹アメニティーサービス


アメニティは、ローションや乳液、クレンジング、洗顔フォームなどがそろっていました。
部屋着は1階ロビーにサイズごとに用意されており、必要なものを自分で選んで持っていくスタイルです。
部屋着はズボンのないタイプの浴衣で、客室には帯と丹前も用意されていました。
客室|最上階の和室でゆったり滞在


今回案内していただいたのは、最上階7階のお部屋でした。客室は和室で、洋室タイプの部屋もありますが、温泉旅館らしく和室に宿泊しました。
和室は荷物を置く場所を気にせず、畳の上で気軽にくつろげるのが魅力。寝転んでゆったり過ごせるのも和室ならではの良さだと感じました。
窓からは川の景色を眺めることができ、落ち着いた雰囲気の中で過ごすことができます。客室にはお風呂はなく、大浴場の温泉を利用するスタイルでした。
日田温泉の大浴場と露天風呂


宿の温泉(ととの湯)は、少しとろみのある天然温泉で、入ったあとには肌の調子がよくなったように感じました。大浴場のほか、泡ぶろや露天風呂、サウナもあり、ゆったりと温泉を楽しむことができます。
露天風呂では、立ちこめる湯気の向こうに夜空の月を眺めながら、ゆったりと湯に浸かることができました。旅先ならではの贅沢な時間を過ごせます。また、露天風呂には温泉を飲むことができるコーナーも設けられていました。
また、洗顔料などのアメニティの種類も豊富で、いろいろ試せるのも楽しみのひとつ。お風呂上がりには、ホテルの隣に工場がある「天領水」が用意されており、そのおいしさに思わず何度もおかわりしてしまいました。


ビール好きの方には、サッポロビール日田工場直送のビールを500円で楽しめるサービスもあります。お風呂上がりの一杯として味わうのもおすすめです。
朝食バイキング


朝食はバイキング形式で、大分の郷土料理「だんご汁」や「温泉かゆ」、そして「温泉ゆどうふ」などを楽しむことができます。薬味も用意されており、好みに合わせて味わえるのも魅力でした。
また、コーヒーなどのドリンクは持ち帰り用のカップに入れて部屋に持ち帰ることもでき、食後にゆっくり楽しめるのもうれしいサービスです。



近隣には大型ショッピングセンターもあり、滞在中の買い物などにも便利な立地でした。
▼ 今回宿泊したホテルはこちら ▼ |
▼日田駅横の便利な場所 ▼ |
日田へのアクセス
大分県の日田市は福岡県との県境に近く、九州各地からアクセスしやすい場所にあります。関東や関西から訪れる場合は、まず福岡の博多まで行き、そこから日田へ向かうルートが便利です。
高速バス


博多バスターミナルや、天神バスセンターから高速バスが運行しており、乗り換えなしで日田バスターミナルまで行くことができます。所要時間は約1時間50分ほどで、料金も比較的手頃なため観光客にも利用しやすい移動手段です。
目的地日田バスターミナルは、JR日田駅の目の前にあるため、市内観光へのアクセスも便利です。
電車 JR
JRを利用する場合は、博多駅から鹿児島本線で久留米駅まで向かい、久留米で久大本線に乗り換えて日田駅へ向かうルートがあります。ただし乗り換えが必要で所要時間もやや長くなるため、特急列車の利用がおすすめです。


特急「ゆふ」や観光列車「ゆふいんの森」を利用すれば、博多から日田まで乗り換えなしでアクセス可能。高速バスよりも早く、車窓の景色を楽しみながら移動できるのも魅力です。
観光スポットの移動
日田市内の観光スポットは比較的コンパクトにまとまっており、豆田町や日田温泉、サッポロビール日田工場などは車やタクシーでの移動が便利です。
また、市内を巡るコミュニティバス「日田はしり号」も運行されています。今回宿泊した「はなの樹」の前にもバス停があり、観光の移動に便利でよく利用しました。
豆田町周辺の観光なら、レンタサイクルを利用して町並みをゆっくり巡るのもおすすめです。
また、進撃の巨人の聖地として知られる大山ダムなど、市街地から少し離れた観光スポットを巡る場合はレンタカーを利用すると移動がスムーズです。
日田市内の移動|日田はしりごう


日田市内を巡るコミュニティバス「日田はしりごう」も運行されています。運賃は全線100円で、3つのコースがあり、乗り継ぎをしても100円で利用できるのが特徴です。降車時に乗り継ぎ券を発行してもらうことで、次のバスに追加料金なしで乗ることができます。交通系ICも使用可。
市内循環バスひたはしり号コース
- Aコース(玉川、日隈、石井、中ノ島方面)→緑色のバス
- Bコース(若宮、田島、城内団地、高瀬、隈町旅館街方面)→水色のバス
- Cコース(豆田、光岡、朝日、三隈高校)→オレンジ色のバス
今回宿泊した「はなの樹」の前にもバス停があり、観光の移動に便利でよく利用しました。
豆田町観光にはレンタサイクルもおすすめ


豆田町周辺の観光なら、レンタサイクルを利用して町並みをゆっくり巡るのもおすすめ。意外と距離があるため、自転車を利用すると移動もしやすくなります。歴史ある町並みをのんびり走りながら散策できるので、徒歩とはまた違った楽しみ方ができます。
郊外の観光にはレンタカーが便利


進撃の巨人の聖地として知られる大山ダムなど、市街地から少し離れた観光スポットを巡る場合は、レンタカーを利用すると移動がスムーズです。
今回は トヨタレンタカー 日田店 を利用しました。6時間利用で、保険やガソリン代を含めて約8,000円弱でした。市街地から少し離れた観光スポットを巡るなら、レンタカーの利用もおすすめです。
日田観光まとめ


日田は、歴史ある町並みが残る豆田町の散策やご当地グルメ、温泉など、ゆったりとした時間を楽しめる町でした。町全体はコンパクトにまとまっており、バスやレンタサイクル、レンタカーなどを利用すれば効率よく観光スポットを巡ることができます。
また、漫画『進撃の巨人』の作者・諫山創先生の出身地としても知られ、ミュージアムや大山ダムなどの聖地巡礼スポットを訪れるのも日田ならではの楽しみ方のひとつです。
歴史・グルメ・温泉、そして自然の景色まで楽しめる日田。九州旅行の途中や福岡からの小旅行としても、ぜひ訪れてみたい魅力的な町でした。











コメント